
銀は、人類が初めて装飾に使用した金属の一つだといわれています。貴金属の中では産出量も多かったことと、その輝きの美しさから貨幣や宝飾品などに広く用いられてきました。現在でもリング・ピアス・ペンダントなど、シルバーアクセサリーは性別や年齢を問わず、多くの方から親しまれています。ここではそのシルバーの特徴についてご紹介いたします。
■ シルバーという金属の特徴について
銀は元素記号で表すと「Ag」となります。これはラテン語の「argentum(白い輝き)」が語源となっており、その名の通り全ての金属の中でも、銀は水銀と共に最も可視光線の反射率が高く、白い光沢が美しいのが特徴です。銀は、研磨することでプラチナよりも強い輝きをだすことが出来ます。また熱や電気の伝導率があらゆる金属の中で最大である、という特徴もあります。
■ 銀の反射率の高さを利用した「鏡」
私たちが普段使用している鏡もこの銀の反射率の高さが利用されています。硝酸銀の水溶液などにブドウ糖などを加え暖めると銀の皮膜ができ、それをガラス板に付着させるという
製造方法は明治時代から基本的には変わっていません。また昔はガラスを歪みなく平坦に整形する事が難しかったことなどから、銅の表面に水銀と錫(スズ)の混合液体金属を付着させてつくられていました。硫化(黒ずみ)さえしなければガラスの鏡よりも構造が単純なため、そのままの像が綺麗に反射します。さらにこの鏡は裏面の彫刻の凹凸が平面に影響を与え、反射光にその彫刻の絵柄が浮かび上がるという不思議な現象が起こります。そのためこの鏡は「魔鏡」と呼ばれて、古くから宗教的な儀式などにも使用されてきました。
■ シルバーアクセサリーの純度について
シルバーアクセサリーには、銀の純度を表す数字が刻印されています。純銀は融点が960.5度と、非常に柔らかく傷つきやすい金属のため、硬度を強化する目的から他の金属を混ぜて使われるのです。銀製品の純度は1000分率で表されており、日本では、1000・950・925・900・800の5段階に分けられています。例えば、「925」と刻印されているものは92.5%の銀で出来ており、残りの7.5%は銅やアルミニウムなどの割り金が含まれているということになります。
つまり本来であれば100%のシルバーで使用したい所ではありますが、アクセサリーとして日常的に使用するにはあまりにも強度が足りないので、アクセサリーを身につけるために、さらに強度を増すために作り出された合金属が「シルバー925」である、ということが言えるのではないでしょうか。
シルバーアクセサリーには、スターリングシルバーと呼ばれる「925」のシルバーが主に用いられています。スターリングシルバーは十分な硬度があるとともに、変色の原因となる「硫化」を起こしにくいといわれています。
■ 幸運/魔除けのシンボルとしてのシルバー
貴金属としての魅力もさることながら、シルバーには世界各国で様々な言い伝えが存在しています。幸せになる、裕福になる、願いが叶うなど、どの言い伝えもポジティブで明るいものばかりで、古来より幸運と魔除けのシンボルとして大切に扱われてきました。それはやはりあの目映いばかりの高い反射率が持つ、神秘性こそが成せる役割なのではないでしょうか。
オリジナルのメンズシルバーアクセサリーブランドを扱う当店では、スカルやクロスを用いた力強いデザインでありつつ、繊細なシルバーアクセサリーを通販にてお取り扱いしています。中世のユーロカルチャーをモチーフとしているリングやペンダントトップは、幸運のお守りとして大切な方へのプレゼントにもおすすめです。